真夜中のモイ

Hello, World! 旅好きエンジニアが訪れた国々と日々の記録

【会社へのお土産をどうするか】海外旅行好きの勤め人を悩ませ続ける問題について

 

海外旅行好きの勤め人を悩ませ続ける「会社へのお土産をどうするか」という問題。

 

職場の環境やメンバー構成、自身のポジションなどによって程度の違いはあるものの、日本で会社勤めをしている人の多くは、旅行の際「バラマキみやげ」と呼ばれるもの(主に菓子・食品類)を購入しているかと思います。

おみやげ

まず、国内旅行や帰省の際に購入する日本のバラマキみやげについて。

 

日本の菓子・食品類は基本的においしい。モイだって、萩の月博多通りもん信玄餅をはじめとする銘菓をいただいたならば、仕事中でも喜んですぐに食べる。おいしいから。

これらはもはやどこかに行ったことを象徴するお土産ではなく、単なるおやつの差し入れに近い。

その人がどこに行ってきたかなんて正直どうでもいい。多くの人が、おいしいおやつをありがとう、という気持ちになるので良い。

 

ところが海外のお土産となると、多少事情が異なってきます。

 

バラマキみやげを購入する際のポイントとしては、

  1. おいしい
  2. 個包装で配りやすい(サイズがちょうど良い)
  3. 価格が現実的

の3つが挙げられるかと思いますが、海外の菓子・食品類に関して上記全てを満たすものは無いといっても過言ではない。

 

まず、1の時点でほとんどアウト。基本的にまずい。自分がまずいと思うものを人にすすめるのは気がひける。

まずい、まではいかなくとも、味の繊細さ・パッケージデザイン・価格などクオリティ全般において、日本のお土産に勝るものはないと思う。

 

以前ロシアに行った際に、Алёнка(アリョンカ)の板チョコ をお土産に買った。

これはパッケージにかわいらしい赤ちゃんのイラストが描いてあるもので、珍しく一口サイズの個包装版もあり、バラマキには非常に都合が良い。スーパーなど割とどこでも買えるロシア土産の定番のひとつだ。

当時の職場は女性が多く仲も良かったので、皆さん喜ぶに違いないと配ってみた。

余ったので自分でも食べてみた。まずかった。

 

教訓:人にあげる前に自分でも食べてみること。でないと後で申し訳ない気持ちになることがあります。

 

海外好き且つ好き嫌いの少ない自分ですらあまり食べたくない・おいしくないと思うほどなのだから、得体の知れない国の食品に抵抗のある人や、好き嫌いの多い人などはもっと食べたくないはず。 

 

職場のさほど親しくない人に食べ物をいただいて、「いりません。」「あんまりおいしくないですね。」とは言えませんのよ。

 

(ちなみにこのチョコレート、某ショッピングサイトのレビューなどでは「おいしい」との評価も多い。人の好みはそれぞれです。お試しあれ。)

 

最近では、欧米圏の菓子などにはそれなりにおいしいものも存在している。例えばオーガニックのチョコレートや、焼き菓子など、日本でも成城石井KALDIあたりで見かける類もの。

しかしこれらはそれなりに値段が高い。そもそも欧米は物価が高い。

親しい人だけに買う分には良いけれど、数十人に配るというのは物理的にも予算的にもあまり現実的ではないので、やっぱりアウト。

 

するとどうでしょう。

小分けになっていない大きな菓子袋を開封し「おひとつどうぞ。」とか言って誰彼構わず仕事中に配って歩けるタイプの人間ではない自分にとって、都合の良い海外バラマキみやげなんてものは存在しなくなるのです。

 

だからモイは、基本的にはバラマキみやげを買いません(もちろん親しい人たちにお土産は買います)。上記以外に、機内持ち込み用のバックパック一つで旅行に行くので持ち帰れないという理由もあります。

それに対して「気が利かない」「ケチ」「非常識」「会社を休んだお詫びは?」などど思う人は世の中に少なからずいることでしょう。

そんなものは、無視です。

もちろん、本当においしいものや、心からのお詫びの気持ちがあれば配るのは善だと思います。

それらがないのに、ただ「みんなもやっているから」「気が利かないと思われたら嫌だから」「有給をいただいたから」という気持ちで配られ、たいして喜ばれもしない海外のまずい菓子類の、なんと悲しきことよ!!

 

要は、義務ではないのだから、やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなければいい。それに対してお互いとやかく言うのはナンセンスですよね、ということ。

自分さえ気にしなければ何だって良いのです。有休を取るのだって同じ。

最近はそういう風潮も広まりつつあって、良い傾向だと思う。

 

海外のスーパーのお菓子コーナーに行くと日本人ばかりがたむろしていて、正直ちょっと気持ち悪いなと思うこともある。

海外の空港などに売られているお土産も、日本人観光客を想定して作られているものが多い。

諸外国にはバラマキみやげの文化がないのだろうか。

 

「休暇で旅行に来ているのに、なぜ会社のことを考えなければならんのだ?」

この考え方が日本でももっと一般的になると良いですね。

お土産バラまくの超楽しい!という方がいる一方で、お土産を考えるのが面倒だから旅行に行くことを会社に秘密にする、というツワモノも、人知れず結構いるんじゃないかな。

 

 

あれこれ書きましたが、お土産をいただくのは基本的には嬉しいものです。

 

お盆休み明け、一体どんなバラマキみやげ達がデスクに並ぶのか、今からわくわくしますね。

 

 

モイモイ!