バンガロールでITテックパーク巡り~Whitefield編【インド・バンガロールその1】
この記事では、バンガロールのWhitefield地区にある「International Tech Park Bangalore (ITPB)」「Brigade Tech Park」などのテックパークや、クラフトビールレストラン「Windmills Craftworks」について紹介しています。
観光旅行でバンガロールへ
インド南部の高原地帯に位置するバンガロール(正式名:ベンガルール)は、インドのシリコンバレーと呼ばれるIT産業の中心地です。
海外の駐在員や出張者もそこそこ多く、インドの中では比較的小綺麗な街。
そして、外国人観光客が旅の目的地として選ぶことのほとんどない街。
観光地と呼べるようなキャッチーなランドマークは正直なーんにもありません。
物好きななんちゃってエンジニアのわたくしは、'19〜'20の年末年始、そんなバンガロールの街に行ってまいりました。仕事ではなく、観光が目的です。
(仕事で訪れたことは一度もありません。今後その予定もない)
ただただ、興隆するITテックパークの在り方と、それを取り巻く現地のエンジニア達をこの目で見てみたかったのです。
※ちなみに、インドにはお正月休みというものがほとんど無いらしいです。訪れたのは12月の末でしたが、現地の勤め人の皆さんは普通に通勤・出社していました。
ITテックパークとは
そもそもITテックパークって何。全然興味わかないんだけど。と思っていらっしゃる方がほとんどでしょう。
安心してください。説明を聞いても多分興味は湧かないと思います。
テックパークとは、IT系の企業がいくつか入っているビルや敷地のことです。
バンガロールで有名なのは
- Bagmane TechPark
- International Tech Park Bangalore (ITPB)
- Global Village Tech Park
あたりでしょうか。
大規模なものは大学のキャンパス程の広大な敷地で、国内外の有名企業が多く集結しており、小さなものは雑居ビルみたいなところにローカル?な企業がいくつか入った“自称テックパーク”という感じ。
規模や入居企業数の基準があるのかは不明です。多分言ったもん勝ち。
モイは今回、それらのテックパークが多く集まるWhitefield(ホワイトフィールド)という地区を起点に、バンガロールの街を散策してきました。
順を追って紹介します。
International Tech Park Bangalore (ITPB)
The Sanctum Suites Whitefield というホテル(そこそこ清潔で屋上で食べる朝食が美味しい。空港送迎あり)から、徒歩で向かうこと約30分。
交通量の多い大通り。作ってるそばから朽ちていきそうな高架。建設途中なのか廃墟なのか判断がつかない建物。謎の空き地。
などを眺めつつ、歩道とは呼べない歩道を進んで行くと、結構いきなりあります。
バンガロールでも有名なテックパークのひとつ、International Tech Park Bangalore (ITPB:インターナショナル・テックパーク・バンガロール)。
SHARPやGeneral Motorsなど、名だたる大企業が入っています。
ショッピングモールやクリケット場なども併設された、外観の美しい広大なテックパークです。
表に見えているのはPark Square Mallというショッピングモールで、オフィスビルは敷地の奥の方にあるようです。
※これらのテックパークのオフィス部分には基本的にIDが無いと入れません。日本のオフィスビルと同じです。しれっと入ろうとしたら警備員に止められました。当然か。
年末年始の為か、ショッピングモールは閑散としていました。クリスマスは一週間ほど前に終わっていましたが、あまり気にしないようです。
このモールにはHard Rock Cafeが入っていて、購入こそしませんでしたが「Hard Rock Cafe Whitefield」と書かれたTシャツ(よくあるハードロックのロゴT です。おそらくここでしか売っていない)が非常に魅力的でした。
「Hard Rock Cafe INDIA」とか「Hard Rock Cafe Bangalore」じゃないんだよ。わざわざWhitefield。エンジニア心をくすぐる気か。
Brigade Tech Park
不動産開発系の大企業BRIGADEグループが有するテックパーク。上記ITPBの近くにあります。どんな企業が入っているのかは不明でしたが、かなり大きな敷地と建物です。
入り口で写真を撮ろうとしたら、警備員(写真左下)に止められました。大規模テックパークの全てでこのように撮影を止められました。
さすがIT系。セキュリティ対策にうるさいな。
ホワイトフィールドのテックパーク
Whitefield地区には、大小様々、とにかくたくさんのテックパークがあります。Googleで地図を見ていてもテックパークだらけ。TescoやDELL、日本通運などの大企業も多く点在しています。
こちらはローカル感漂うSECON TECH PARK。
「TECH PARK」の文字を見ただけでテンションが上がるぜ!という稀有な方は、ぜひバンガロール中心部から足を延ばしてWhitefieldを訪れてみてください。
テックパークの他はまだまだ開発途中という感じで、大通りから一本入ると長閑で気持ちの良い場所です。
このあたりにいるのはテックパークでIT産業に従事する現代的な(一見ギークな)若者がほとんどで、職場周辺のインド的屋台で格安ランチを食べている姿が印象的でした。
働く女性も多く、パンジャビドレスにIDをぶら下げたOLさんたちが素敵!
バンガロール有数のクラフトビールレストラン「Windmills Craftworks」
Whitefield西部にはWindmills Craftworksというイケイケのクラフトビールレストランがあります。
マンションのような建物の6階?(忘れた)にあり、オシャレな室内ダイニングとテラス席から選べます。店員さんはとても親切で、トイレもきれいです。
公式サイトはこちら
http://windmillscraftworks.com/
現地の価格としてはかなりお高いので、来ているインド人はほとんどお金持ち。
テックパーク周辺には欧米からの出張者や駐在員も多く、そうした方々の接待にも使われています。
飲み比べセットをいただきました。
ビールがおいしいのはもちろんの事、タンドリーチキンや欧米風の料理も非常に美味。
オシャレ高級店とはいえ我々日本人の感覚としては割安感があるので(普通の居酒屋で飲むのと同じぐらい)、気軽に入って問題ないでしょう。
注文もタブレットでスムーズ!
Windmills Craftworksはバンガロール国際空港にも小さな店舗があります。こちらも屋外でいい感じ。
このあたりから、トゥクトゥクと電車に乗って少し離れたBagmane Tech Park(バッグメイン・テック・パーク)に向かいます。
続きは次回。
फिर मिलेंगे!
旅好きエンジニアがおすすめする美術館&博物館 〜東京・国内編~
すっかり間があいてしまいました。
なんかこう、モードに入らないと、書けないんですよねぇ…。継続できる方は本当にすごいです。
さて、前回は韓国ソウルのおすすめ美術館を紹介しましたが、
今回はその続き。東京にありながらも落ち着いて鑑賞できる美術館や、企画展が洗練されている美術館、地方のおすすめ美術館を紹介しようと思います。
モイは一応、学芸員の有資格者なのですよ。(何の役にも立っていませんが)
今回は写真がなくて恐縮です。
東京のおすすめ美術館&博物館
東京国立博物館(常設展)
東京都心の美術館はとにかく狭くて商業的なので、企画や来場者の多さによって良し悪しが決まると思います。
そんな中、上野にある東京国立博物館のハイパーストイックな常設展(本館)は、展示室が広く人も少ないのでおすすめです。
展示品は主に日本美術や考古など。
モイはそのあたりにあまり興味がないのですが、海外の国立博物館のような雰囲気があるので空間として非常に楽しい。
日本を代表する世界基準の博物館です。
隣の企画展で激混みの仏像展などをやっていても、こちらは大概空いているので、ミーハー心のない方はぜひ常設展へ。
東京ステーションギャラリー
東京駅構内にある美術館です。
展示室は狭めですが、面白い企画展をやっていることが多いです。展示も丁寧。
モイは少し前にメスキータ展を見てきました。
東京オペラシティアートギャラリー
初台にあるギャラリーです。
こちらも面白い企画展が多いのでよく行きます。
あまり広くはありませんが、そんなに混むことも無く、海外のようなオシャレな展示空間です。ロンドンのテートモダンを小さくしたような雰囲気。
展示によって、空間を大きく使う時と、細かく仕切っている時があって、よくできているなぁと感心します。
個人的に一番印象に残っているのは2008年の「ヴェルナー・パントン展」ですかね。(11年も前w)
新人発掘みたいな展示も企画展と並行してやっていて、なかなかお目が高いのです。
モイはその展示がきっかけで、池平徹兵さんという若手作家のファンになりました。
地方のおすすめ美術館
いちおう地方も少し。
国内旅行はほとんどしないので比較しづらいのですが、岡山県倉敷市にある大原美術館は、展示作品も建物も非常に良かった記憶があります。落ち着いていて好みでした。
マティスやゴーギャンなど、モイの好きな近代絵画が豊富でした。倉敷観光ついでにおすすめです。
静岡駅前の静岡市美術館も、展示室はシンプルですがなかなか面白い企画展をやっていて、学芸員の方のセンスが良さそうです。
地方の美術館の良いところは、語弊を恐れずに言うと、やはりとにかく人が少なく、じっくり鑑賞できるところですね。
その分展示のセンスも問われそうです。
アートに関しては書きたいことが山ほどあるので、どうも長くなってしまいます。
海外編もいずれまた書く予定。
モイモイ!
バスキア展に行った話とバスキア鑑賞におすすめの美術館
先日、話題のバスキア展に行ってきました。場所は六本木の森美術館。
何を隠そうモイは15年来のバスキアファンなので、
じっくり鑑賞できるよう空いていそうな時期を選び、有給まで取得して平日の昼間に行ってきたのですが、
結論から言うと結構混んでいましたね。絵に近づける程度ではあったのでまあ良しとします。
森美術館は最近、SNSを意識した革新的な展示を企画しているようで、そのマーケティング戦略について広報の方が書いた本も出版されている程です。
シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略 [ 洞田貫 晋一朗 ] 価格:1,760円 |
インスタグラムなどでご覧になった方も多いでしょうが、この展覧会にも撮影OKな作品が数点ありました。ZOZOの前澤さん所有のやつとか。
そして、
大きな絵の全画面が写真におさまるよう、少し離れて撮影している人が大勢で絵を取り囲んでいたため、撮影OKな絵に関しては近づいて見ることができませんでした。
わたくしのような、画家の筆跡や絵肌までじっくり見たいタイプの旧来のアートファンにとっては、非常に嘆かわしいことです。
集客&収益やらスポンサー都合やらを考えると、マーケティングとしては最高なのかもしれないけれど、本来の絵画鑑賞からは外れてしまう気がして残念でした。
あと、どさくさに紛れて撮影NGの作品を撮っている人も結構いて、そのつど監視のバイトさんが注意しに行っていて、めんどくさそうだなぁと思いました。
(モイはこのバイトをしたことがあります。マナーの悪い人は本来アートと対極にあるべき。)
とはいえ、世界を見渡すと撮影OKな美術館というのは結構ありまして、
何が問題かというと、東京の人の多さと展示室の狭さと、その中でこれでもかというほど商業的な企画展をやることなんですよね。
文句ばかり言っていても仕方がない。バスキア展は思った以上に作品数が多く、それらを一度に見ることができて良かったです。
バスキア作品はあまり一般公開されていない?
モイは約15年前、バスキアの作品を見たいがためにNYに行きました。
当時はインターネット検索もままならなかったので、まあ有名な美術館に行けば1枚ぐらいあるだろう、と軽い気持ちで行った結果、1枚も見ることができませんでした。モーイ
比較的新しい作品という事もあるし、バスキアが活躍していた1980年代はアート商がブイブイ言わせていたのでしょうか、今回の展示作品の多くは個人(金持ち)やギャラリーやなんとか財団の所蔵品でした。MoMAとかではなく。
そりゃNYの美術館を巡っても見つけられないわな。
バスキア展も、そうした金持ちの一人である前澤さんが動いたことで実現に近づいたのでしょう。感謝です。
日本の世田谷美術館、福岡市美術館、北九州市美術館、大阪中之島美術館、高知県立美術館などからも何点か出展されていました。(国内にもこんなにあったなんて…)
いつか行ってみたいです。
バスキア鑑賞におすすめの美術館
バスキアを見るのにおすすめの美術館は、日本からも程近い、韓国ソウルにあるサムスン美術館 Leeum(リウム)です。
残念ながら作品の撮影はNG。
バスキアは1作品しかないのですが、大きな作品で、人が少ないのでじっくり鑑賞できます。
美術館自体も非常にオシャレで現代的な造り。なかなか広くて鑑賞しやすい。
バスキア以外の作品も見応えがあるので全体的におすすめです。
(サムスンがやっているだけあって、作品に近づかないためのセンサー技術がすごかった気がする)
長くなってしまったので、次回、
日本&世界のおすすめ美術館をさらに紹介したいと思います。
モイモイ!