ゴアの年末年始~オールドゴア世界遺産編【インド・ゴアその2】
前回に引き続き、2019年の年末から2020年の年始にかけて西インドのゴアを訪れたお話です。
今回は主に、オールドゴア(旧ゴア)の世界遺産「ゴアの教会群と修道院群」についての紹介ですので、マ〇ファナ関連事情や夜のビーチのアゲ度合いについて知りたい方は前の記事「ゴアの年末年始~カウントダウン編」をご覧ください。
かつてポルトガル領であったゴアには多くのキリスト教会が残されており、1986年に世界文化遺産に登録されています。
最も有名なのは、あのフランシスコ・ザビエルの亡骸が保存されているボム・ジェズ教会でしょうか。
皆さんも小学生ぐらいの時に一度は頭髪の形容に用いたことがあるでしょう、あのザビエルです。あの。まさかインドの地に眠っているなんて、当時は思いもよりませんでした。
(ちなみにあれは〇ゲではなく、剃髪の一種らしいです)
アンジュナからパナジへ
まずは、宿泊拠点アンジュナのジャンクション(Starco Junction)からトゥクトゥクでパナジへ向かいます。
宿からジャンクションへ向かう途中、アンジュナビーチの裏通り。のどかで島のようなムード。
ジャンクションのバス停からパナジ行きのバスも出ている(?)ようですが、時間が分からず面倒だったので少々割高なトゥクトゥクに乗ってしまいました。
割高といえども二千円ぐらい(失念)、排気ガスだらけの大通りを通ることはほとんどなく、裏道も通って一時間弱であっという間にパナジです。トゥクトゥクは風を感じられてとても良い。
パナジはポルトガル色の強い素敵な街で、観光地としては真っ白なパナジ教会(イマキュレート・コンセプション・チャーチ)が有名です。
元旦に訪れたせいかほとんど人がおらず(店もほとんどやっていない)、見どころは少ないものの、のんびりと散策するにはもってこいの街でした。高級住宅街の一角なんかは、「ここはポルトガルです」と言われても気付かないぐらい。
こういうタイプの飼い猫がうろついているなんて、インドでは相当珍しいのでは…
ゴアならではの啓蒙標識。おしゃれ!
散策しつつバスターミナル(Panaji KTC Bus Stand)へ向かい、今度はローカルなバスでオールドゴアへ。
ターミナルはカオス状態で、どのバスに乗ればよいのか全然分かりませんが、係員のような人たちが教えてくれるので多分なんとかなります。
オールドゴアの教会群
パナジからバスで20分弱、オールドゴアに到着です。
ここはさすがの観光地、よくある世界遺産のムードで、団体客もたくさんいました。欧米人やアジア人の姿はほとんど無く、インド人観光客ばかりでした。
広大な敷地の聖フランシス教会。
ザビエルの眠るボム・ジェズ教会。
いずれも内部を見学することができます。
近隣にはこの他にもいくつかの教会が点在しています。
インド観光地あるあるなのですが、田舎の人にとっては日本人が珍しいらしく、(特に女性は)とにかく一緒に写真をとってくれとせがまれます。
相手はチームなので、一人OKしてしまうとあとからあとからせがまれてキリがない。ここでも何度も足止めを食らいました。楽しいんですけどね。
名も知れぬインド人のFacebookタイムラインにわたくしの写真がアップされていたことでしょう。
帰りは疲れてしまったので、タクシーを拾ってアンジュナへ戻りました。値段は二千円程度(失念)、観光地なのでいくらでも拾えます。ビーチ方面へはバスだと乗り継ぎが必要になり、時間もかかるようでした。
ゴアの移動に関しては、よほど節約したいorローカル気分を味わいたい場合以外は、トゥクトゥクかタクシーが便利だと思います。
ゴアの地ビール
さて、ゴア州では酒税法の関係で、インドの中でもかなり安くお酒を手に入れることができます。
モイはそれほどビール党ではないのですが、他では見たことのない珍しいおしゃれなビールがたくさん売っていたのでいくつか試してみました。
地元ブリュワリーがあるのでしょうか。とにかく種類が豊富で、ジャケもおしゃれです。このようなビールがスーパーでは水と同じぐらいの値段で買えるので、酒好きにとっては天国といえるでしょう。
左側、MoonshineのHP。かっこいい!(はちみつ酒造メーカーのようです)
India's First Meads | Bee Craft | Natural Honey | Moonshine Meadery
日本からの直行便はないものの、のどかな自然、ムードのあるビーチ、音楽、世界遺産、安い酒、おいしいカレー(北部のインドカレーよりあっさりしていて野菜多めで日本人には食べやすい。ポークビンダルー やフィッシュカレー が有名)などなど、魅力的な要素しかないゴア。
年末年始を海外で過ごすには非常におすすめの場所でした。
今回は宿泊していませんが、前を通ってかなり雰囲気が良かったおすすめのホテルをメモしておきます。
次はここに泊まりたい。
फिर मिलेंगे!
ゴアの年末年始~カウントダウン編【インド・ゴアその1】
お久しぶりです。
今回は、2019年の年末から2020年の年始にかけて西インドのゴアを訪れたお話です。
2020年8月現在、世界ではCOVID-19が未だ収束していません。
日本で騒ぎが始まった2020年3月頃は「今年の年末ぐらいにはまた海外旅行に行けるだろう」なんて悠長な事を考えていましたが、下手するとインドのような国には2、3年行けない可能性も出てきました。
一刻も早くこの騒ぎが収束し、いつかゴアを訪れる皆さまの参考になる日が来れば幸いです。
ゴアといえばヒッピー&ゴアトランス
ゴアはインドの西側アラビア海に面した州で、かつてポルトガル領だったため他の地域とは異なる西欧感があります。
後ほど詳しく書きますが、教会群などは世界遺産にも登録されています。
そして、若い世代にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
かつてのヒッピーの聖地であり、ゴアトランス(トランスミュージックの一種)の発祥地である、という歴史もあります。
要は、ビーチでマリ◯ァナきめてトランスでアガりたい方々が多く集う場所でした。(一応過去形に)
近年は取り締まりも厳しくなったようで、わたくしが訪れた際の印象は、「インドの湘南(あるいは熱海)」という感じでした。国内観光客の割合が多いようです。
アンジュナビーチ周辺
ゴア国際空港からタクシーで2時間ほど、アンジュナビーチエリアにあるLaguna Anjunaというホテルに宿泊。
少し分かりづらい場所にあるものの、ビーチやバス停から徒歩数分、トランスの爆音が聞こえる事もなく、清潔で、なかなかの高級ホテルでした。朝食もおいしい!
付近の夜道は街灯もなく真っ暗なので結構怖いです。インドではあたりまえ、野犬がどこにでも潜んでいます。こちらから何もしなければ襲ってくることはほぼありません。
ビーチへ続く道には露店やバーが並びます。
ゴアのカウントダウン
大みそかの晩にアンジュナビーチへ行くと、たくさんの人で賑わっていました。
ビーチをうろつく家族連れや、質の悪いマリ◯ァナではしゃぐハタチ前後の男子チーム(大概一人はバッドトリップして砂に埋もれている)などなど、全体的にインド人が多め。
ビーチ沿いのバーやレストランも音楽をかけて盛り上がっています。注文してお金を払うとビーチに置いてある椅子やテーブルが使えるシステム。
このようなお店はそこそこ物価が高いので、欧米の観光客がチルアウト用に使用している場合が多いです。
柵で囲われた有料のトランスゾーンもありましたが、どこでも踊れるのでガラガラでした。2~3kmにわたってきらびやかなビーチが続きます。
0時を過ぎると、そこかしこからビーチに仕込まれた花火が上がります。暗くて足元が見えないのでめちゃくちゃ危ない。
スタッフ?有志?が仕込んではぶっ放す、を繰り返していました。
カウントダウンからの、みんなで「ハッピーニューイヤー!!!」みたいな欧米ノリはモイの周囲ではありませんでしたが、なんとなくずーっと盛り上がっていました。
火をつけて飛ばす風船?気球?みたいな物も流行っていて、海に向かって上手く飛んでいくとあちこちで歓声が上がります。新年のお願い事をするのでしょう。
しばらくうろついて退散。
夜は少し冷えるので防寒対策が必要なのと、深夜になると潮が満ちてビーチを歩けなくなる箇所があるので注意が必要です。
アンジュナビーチから少し離れた丘の上では、かの有名なHill Top Goa(ヒル・トップ・ゴア)も開催されていました。
こちらはチケットが高いので、欧米人や日本人も多いみたいです。
アンジュナ唯一のスーパーマーケットOxford Arcadeで会った日本人女性の集団も、カウントダウンはHill Topで過ごすと言っていました。
モイはトランスミュージックを好まないので入場していません。
以上、ゴアのカウントダウンは、思っていたより健全で、和やかな雰囲気でした。
通りすがりに
「コンニチハ!ハッパ、スコシ。」
などと声をかけられる事はありますが、そういう目的で来ている観光客はあまりいないように感じました。
(※もちろんゴアでもマリ◯ァナは違法なので、見つかると厳しく罰せられます。)
カウントダウン編はここまで。次回は、世界遺産「ゴアの教会群と修道院群」について書こうと思います。
फिर मिलेंगे!
バンガロールでITテックパーク巡り~Bagmane Tech Park(バッグメイン・テック・パーク)編【インド・バンガロールその2】
この記事では、Bagmane Tech Park(バッグメイン・テック・パーク)について紹介しています。Whitefield地区のテックパークについては前の記事をご覧ください。
WhitefieldからBagmane Tech Parkへ
Whitefield地区から、よりバンガロール中心部に近いBagmane Tech Parkへ向かいます。
まず、WhitefieldからトゥクトゥクでHoodi Halt(フーディ駅)まで移動、そこから電車に乗ってBaiyyappanahall駅まで約40分。Baiyyappanahall駅からBagmane Tech Parkまではトゥクトゥクで10分程です。
もちろんトゥクトゥクだけでも移動は可能ですが、せっかくなのでローカル電車にも乗ってみることにしました。
Hoodi Halt(フーディ駅)のホーム。
この路線、インド名物「すし詰め状態」はしっかり体験できるものの、駅も乗客も長閑なムードでビギナー観光客にはおすすめです。
列車も比較的清潔で現代的ですが、あくまでローカル線(?)なので明らかに無賃乗車の人もガンガン乗り込んできます。
あとこちらで驚いたのは、やっと首が座ったぐらいの乳児(人種的に日本の赤ちゃんより小さい)を、親御さんがベビーカーや抱っこ紐を使わずにひょいと抱えて、このようなすし詰め電車にも平気で乗り込んでくることですね。
逆に言うと、そのくらいラフに抱えていても、周りの人たちが優しく守ってくれるから安全なのでしょう。
(こんなことを書くと叩かれそうですが、日本のベビーカー文化は過剰すぎやしませんか。朝の通勤電車の隅を陣取る巨大なベビーカーの一群とか)
Bagmane Tech Park(バッグメイン・テック・パーク)
話がそれましたが、Bagmane Tech Parkに到着です。
入り口付近にはオラクル(Oracle)が。独創的な形。このほかに、ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard )やVOLVOなど多くの有名企業が林立しています。
テックパークに面したバッグメイン・テック・パーク・ロードには、休み時間に談笑しながらぶらつくエンジニアたちの姿が。
数年前のカンファレンスTシャツを私服で着ちゃってるその感じ!世界共通エンジニアあるあるですかね。
敷地内にはフードコートもありました。従業員向けではありますが、おそらく誰でも入れます。ラインナップはファーストフード店とインド的定食屋など。
こちらは隣接するバッグメイン湖から見たテックパーク。このアングルはBagmane Tech Parkの景観写真によく使用されていますね。
こちらのテックパークも、例に倣ってIDが無いとオフィス部分には入れないので、これにて終了。トゥクトゥクでBaiyyappanahall駅まで戻ります。
Baiyyappanahall駅は中心部へ向かうメトロの始発駅でもあります。
先ほどのローカル電車とは異なり、きちんと改札があるため無賃乗車はできないシステム。乗客もどことなく洗練されていたり、女性専用車両があったり、シティ感が漂ってきます。
バンガロール中心部まで約40分。モイはMahatma Gandhi Road駅近くのホテルに泊まり、バンガロールシティを散策しました。
バンガロール中心部
バンガロールには外国人駐在員が多いためか、インドには珍しく高級デパートやビアホールなど欧米風の店が結構あります。
こちらもその一つ、The Biere Club。おいしいオリジナルクラフトビールや欧米料理&インド料理がいただけます。地球の歩き方 などにも載っている有名店です。
店内はイギリスのパブのような雰囲気で、年末年始のためか外国人は殆どおらす、おそらく裕福なインド人ビジネスマンやOLさんや家族連れが大半でした。
こういうお店で普通に女子会が開催されていて、やはり都会だなあと感じます。(インド人は宗教的にお酒を飲まない人が多いので、かなり珍しい光景かと思われます)
近くには、インドではおなじみのキングフィッシャー(Kingfisher)ビールを製造しているユナイテッド・ブルワリーズ・グループ(United Breweries Ltd.)の高層ビルがあり、下層階はUB Cityという高級ショッピングモールに。ルイヴィトンがぎらついていますね。
Prestige Kingfisher Towersと称したマンション?オフィスビル?も隣接していて、まさに六本木ヒルズのような感じです。
こちらは中心部の繁華街Brigade Road(ブリゲート・ロード)。Church Street(チャーチストリート)と共に、イケてる若者たちが買い物や遊びにくるようなエリアでした。
バンガロールは、やはりインドの中でもかなり洗練されており、ムンバイやデリーに比べると人も少なく長閑で清潔感があります。宗教色も他の都市に比べると薄いです。
これといって特筆すべき観光地はないものの、それなりにインドらしさやインド料理を味わえるので、ゴタゴタして不衛生なインドのイメージに抵抗のある方のファーストインド体験にはおすすめの街です。まずはここで慣らしてから、ディープインドへ向かうのも良いかと。(バンガロールで無理なら多分他は無理。)
バンガロールに関しては以上です。
このあと、インド西海岸のゴアや、大都市ムンバイについても書こうと思います。
फिर मिलेंगे!